無茶空茶 夜遊
「中国茶をめぐる文人たち」(全三回 特別招聘講座)
※このイベントは終了しました。

今回、無茶空茶館では、『無茶空茶夜遊』と題しまして、煎茶家の佃 一輝先生をお迎えし、三回連続の特別講座を開催する運びとなりました。

煎茶はもとは中国から由来し、文人たちが詩書画を鑑賞し、そのかたわらでお茶を品してひろく心を遊ばせるさま、その「清遊」の精神がくまれ昇華されたかたちなのです。

今回は、お茶をめぐる文人たちの紹介、お茶にちなんだ漢詩などを、佃先生に毎回わかりやすくレクチャーしていただきます。

学生時代には苦手だったかもしれない漢詩や中国の歴史。
お茶と結びつくことで、いきいきした味わい深いものになることでしょう。

毎回、講座内容にちなんだ中国茶も、一緒に楽しめます。
しん、と長い冬の宵から、桃花ほころぶ春の頃。
どうぞお気軽に夜遊びにいらしてください。

佃 一輝(つくだ いっき)氏
江戸末期より煎茶を伝承する大阪 一茶庵の次期宗家。流儀にこだわらない文人趣味の煎茶を指導。詩書画にすぐれた現代の文人。小学館『和楽』紙上において「佃 一輝の『和楽的文人になる』」をシリーズ連載するなど幅広く貢献している。

第一回 2月28日(土) 講演 佃一輝
唐 茶文化のはじまりから盛唐宮廷の詩宴から中唐陸羽の茶経まで。

茶事録(中国茶会)

茗 六安瓜片(安徽省六安産)
茗碗 龍泉窯青磁碗
点心 桃饅頭
乾果 雪下杏 天津甘栗
挿花 紅椿 白木蓮 小手毬 蘭

第二回 3月27日(土) 講演 佃一輝
宋  団茶から抹茶への広がり、五代十国、南唐の文房四宝
北宋 宮廷と文人、蘇東坡
南宋 田園詩 陸游 范成大 楊萬里

茶事録(中国茶会)

茗 蛾眉竹葉青(四川省蛾眉山産)
茗碗 清末染付茗碗
点心 雲平
乾果 蜜棗 煎り空豆 塩豌豆
挿花 楊柳 十手辛夷 にっこうきすげ
籠 福建安渓鉄観音 茶摘籠
床飾 売茶翁高遊外 杖(萩氏所蔵)

第三回 4月24日(土) 講演 佃一輝
元 明 清 抹茶から葉茶(撮包・煎茶)へ
元末四大家 倪雲林の茶趣味
明 品茶施茶  清

茶事録(中国茶会)

茗 新茶上市 梅家塢龍井 明前摘(浙江省龍井村産)
御酒 浙江省 紹興 花彫十年
酒器 無茶空茶謹製 黄砂宜興茶壷
点心 竹葉粽子
肴 五香豆腐乾 黄泥豌豆
挿花 大山れんげ
花入 山東鉄土 筒型花入
軸 春秋戦国時代磚拓本

いずれも、18:15開館 18:30〜20:00

場所:
無茶空茶 館
受講費:
各一回 3000円
三回組 8500円
定員:
25名(事前予約要 定員になり次第締め切り)

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