2012年7月 茶事録

小暑
六月六日
暑さひとしお
古来は曝涼の習慣
経書、衣装、虫干しする
知識は腹中にたまると考えられたため、おなかを日光浴する文人も
七夕
旧暦七月七日
「乞巧」針仕事の上達を願う
瓜や花を供える
喜子(くも)が瓜に網をかければ吉
大暑
六月二十一日頃
陽盛んになる

【7月のお茶】

福建省
緑毛峰
海南島
苦丁茶(涼茶)
福建省
水金亀(武夷四大岩茶)

苦丁茶の歴史は長く、茶経冒頭にも取り上げられる。
茶樹と似た樹性がある。
体熱を取る去熱の効果があり、特に肉体を駆使してこもる体内の熱気取りに効用があることから「苦力(肉体労働者)の茶」とも。肝機能を改善する。
福建省は、岩茶に代表される青茶の他に、北部では白茶が名物。
白茶と緑茶の境界は、白毫のあるなしだけでなく、実は、はっきりとはしておらず、製造過程で微発酵がうまくすすまなかった白茶を緑茶として出荷することもあるとか。「緑毛峰」は、白茶よりの緑茶である。

【点心】

新竹米線涼伴仕立て(エビ入りの冷たいビーフン)
青梅氷砂糖煮
桜桃布丁(さくらんぼのプリン)

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